買ってから結構期間が空いてしまったけど、ようやく読み終えたので感想を。
30巻の内容を知ってから見たほうが良いです。ネタバレ的な意味で。
出典：新テニスの王子様30巻
個人的には全国大会編の立海大VS青学の時の乾の悪夢に出てきた仁王のメテオドライブが現実になったところが熱かった。かなり前のこと引っぱってきたなあ。
出典：新テニスの王子様30巻
※覚えてないor知らない人のためのメテオドライブの詳細
テニスの王子様全国大会編決勝戦で青学と立海大附属は関東大会決勝以来再び相まみえることになる(関東大会編の乾VS柳はお気に入りの試合)。初戦、シングルス3は手塚(青学)VS真田(立海大)、第2試合、柳&切原(立海大)VS乾&海堂(青学)のダブルスは青学の棄権により立海大ペアが勝利し、シングルス2(仁王VS不二)へと試合は移る。この試合で乾の本体(メガネ)は破壊され、顔面包帯男になる程の怪我を負った乾は病院へ(毎度思うが、テニスしててする怪我じゃない)。病室で寝ていた乾は悪夢を見る。その悪夢の内容はシングルス2で立海大の仁王が青学の天才、不二を圧倒する試合展開となっていた。その悪夢の中に出てくる仁王の異様に高いロブがメテオドライブである。夢から冷めた乾は不二のことを心配するが、現実では不二は第6の返し玉「星花火」で仁王を下しシングルス2は青学の勝利であった。この返し玉因「星花火」は詐欺だったようですが。因みにこのとき初戦でプロに最も近い男、手塚さんは真田の｢向こうに入らんかーっ｣で負けています。悲しい。
出典：テニスの王子様
30巻は(ボルク(弟)&でかすぎんだろ)GermanyVS(デストロイヤー&詐欺師)Japanのダブルスの続きから始まる。相変わらずこの漫画はよくわからない。考えたらダメだ、これはギャグ漫画だ、そう自分に言い聞かせないとまともに読むことはできない。試合前の回想に入って、詐欺師仁王がイリュージョンは今回を最後にすると柳生に語る場面がある(最後のイリュージョン的なことは29巻でも言っていた)。個性なくなっちゃうけどいいのか？個性なくなったらこの漫画は解説役にされるか、いつの間にかフェードアウトだぞ！と思いつつ読み進める(キャラ増えすぎて青学レギュラーすらフェードアウトしちゃってる。海堂とか桃城、タカさん、菊丸どうなってんの？大石はお頭ぁの腰巾着)。イリュージョンを極めていくと、イリュージョンした相手の挫折、思い、努力、人生も分かってしまうらしい(相変わらずわけ分からない)。それに思うとこあってかイリュージョンはこの試合を最後にするようです。確かに手塚の苦悩とか知りたくない。こんな決意して試合に臨んでるんだからJapan勝ちそうだなあってこの時点で思いました。実際この試合は接戦ながらもJapanが勝ちます。
出典：新テニスの王子様30巻
そして30巻では手塚(Germany)VS幸村(Japan)が始まります。ここがメインですよ。左右の手でランダムにうち、回転を予測させないことで手塚ゾーン封じをする幸村(これ二刀流おじさんにも出来そう)。いきなり披露された手塚ゾーン封じ(蜃気楼の鏡：ミラージュ・ミラー)に手塚は完全に主導権を奪われます。それに加え、乾の手塚観察ノートも幸村の手に渡っていたことが試合前回想によって明らかとなります。ちょっと手塚可愛そ過ぎないですか。でも乾さん曰く、「手塚はデータでは測りきれない強さを秘めている。」そうなので大丈夫かな？大丈夫だと信じたい。全国大会決勝で天衣無縫リョーマに負けてから、天衣無縫が軽くトラウマになっていた幸村。従来通りのイップス戦法は強靭なメンタルを持ち、天衣無縫も使える手塚にはほぼ無効。そこで幸村は自らの五感を奪ってテニスに必要な感覚のみを極限まで高め、天衣無縫の極みの手塚に対抗する(零感のテニスって表記されてた)。「テニスに必要な感覚は五感に含まれないのですか？」って言いたいけどこの漫画に突っ込んではだめなのだ、と湧いてくる疑問を押し殺して読み進める。30巻では幸村が終始優勢で手塚さんまた負けちゃうの？ってなってるけど、きっと手塚ならまだ魅せてくれるはずだと31巻の発売(10月2日発売予定)を期待して待つことにします。
